2020年1月、Google Chrome開発チームは、公式BlogでWEBプッシュの通知許可UIの変更を発表しました。
Google Chrome開発チームは、「WEBプッシュを使うと、ユーザーはWEBサイトにアクセスしていない時でも重要な情報を受信できる。また、カレンダー・メール・ソーシャルメディアなどにとって不可欠な機能である。」とした上で、WEBプッシュの問題も指摘しています。
その問題とは、「ユーザーがWEBサイトについてまだ深く理解できていない、最初の訪問時に通知許可を要求することで、ユーザーエクスペリエンスを低下させる。」ということです。
ユーザーからすると初めてアクセスしたWEBサイトで、いきなり通知許可を求められても判断できないですよね!
では、Google Chrome開発チームが発表した「静かな通知許可UI 」とはどのような挙動なのか説明します。
簡単にいうと、通知許可を求めるポップアップが出なくなります。
代わりにベルに斜線が入ったアイコンと「Notifications blocked」というテキストが、PCだとアドレスバーの右側に、スマートフォンだと画面の下部に表示されます。
※「Notifications blocked」の表示は言語設定によって異なる可能性があります。
Google Chrome開発チームの意図としては、WEBプッシュが使われないようにしたいのではなく、ユーザーエクスペリエンスを低下させるような利用方法を減らしたいということだと受け取れます。
そのため、今回の発表では「静かな通知許可UI 」が適用されるケースは、以下の3パターンになります。
つまりこの3つのパターンを「ユーザーの行動によるもの」と「WEBサイトによるもの」に区別すると、(1) と (2) が前者、(3) が後者になると言えます。
「静かな通知許可UI 」が適用されるパターンの3つ目については、WEBサイト側の対応で回避することができます。
Google Chrome開発チームの公式ブログでは、通知許可率の改善に関する5分の動画と通知許可のベストプラクティスが紹介されています。
WEBプッシュがユーザーエクスペリエンスを低下させるのではなく、むしろユーザーにとって有益な機能になることを目指し、PUSHCODEでは以下の機能を追加する予定です。
通知許可のポップアップを表示するためのJavaScript
このJavaScriptを利用することで、Chromeの通知許可ポップアップの表示をリクエストできます。
WEBサイト内でユーザーがWEBプッシュの通知をOFFにできるJavaScript
このJavaScriptを利用することで、ブラウザの通知許可状態を「ブロック」にするのではなく、PUSHCODEに登録されているブラウザを配信対象外にできます。
上記2つの機能は2020年2月中を目処に追加を予定しています。
仕様等の公開は順次行ってまいります。